インフルエンザについてまとめました。
インフルエンザウイルスはA型とB型が毎年流行します。
インフルエンザの潜伏期は1~3日ほど。潜伏期間の後に発熱・頭痛・倦怠感・筋肉痛・関節痛などの症状が突然あらわれます。引き続き咳・鼻水といった感冒症状があらわれます。インフルエンザは普通の風邪と比して症状が異なります。症状の違いを私見でまとめてみました。
感染経路
インフルエンザに罹患中の人からの飛沫感染(くしゃみ・咳で飛び散るインフルエンザウイルスを吸い込む)と 接触感染です(ドアのぶ・手すりなどにインフルエンザウイルスがついている)
受診のタイミング
発症から48時間以内に受診することが望ましいです。理由は受診が遅くなるとインフルエンザの増殖を抑制する薬が効きにくくなるからです。(すでに増殖してしまったウイルスには効果がありません)
発症後直ぐに検査しても、ある程度インフルエンザが増殖しないと検査で診断ができません。(発症後12時間は経過してから検査することを薦めます)
もちろん呼吸が苦しい・水分が全く摂取できない・意識がおかしいなど、状態が悪いときは、早期の受診が必要です。
インフルエンザの薬
タミフル:最初に開発された最も使用されている薬です。近年はタミフル耐性インフルエンザといってタミフルが効きにくいインフルエンザが問題になっています。
リレンザ:1日2回5日間吸入
イナビル:1日1回吸入
ゾフルーザ:新しい薬です・1回の内服のみ。耐性化させやすいかも?と言われる。
ラピアクタ:唯一の点滴製剤。
インフルエンザの発熱には、解熱剤として 子供はアセトアミノフェン(カロナール)を使用しましょう。大人に使用する解熱剤(アスピリン・ロキソニン・ボルタレン等)は控えましょう。大人の解熱剤を使用することはインフルエンザ脳症を引き起こしやすいリスクがあると考えられています。市販の感冒薬に混じっていることはよくありますから注意しましょう。
異常行動:非常に稀ではありますがインフルエンザ脳症という疾患があります。
インフルエンザ脳症では異常行動がみられることがあります。
急に走り出し飛び降りようとする。家族がだれか分からなくなる。いるはずもない人が見える。意味の解らない言葉を発する・急に怒り出したり泣き出したりする。無表情・無反応。
子どもには、高熱時に熱譫妄(ねつせんもう)といって上記のような症状が一時的におこるが、すぐに意識がしっかり戻ることがあります。熱せん妄とインフルエンザ脳症をすぐに区別することは困難です。意識が直ぐにしっかりしたら熱せん妄でしょう。異常行動が持続し意識がなかなかしっかりしないときには医療機関への受診が必要です。痙攣症状は医療機関に受診すべき症状です。子供では熱性けいれんのことがほとんどですが。経過観察することが必要です。
出席停止・出勤停止
インフルエンザは法律で第2種感染症に定められています。よって、インフルエンザは発症日を0とし発症翌日を1日目とします。発症後5日目を経過し、かつ、解熱が48時間持続するまで出席停止となります。
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