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オりオノクリニック月報
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2021年11月

IgA腎症について


IgA腎症は最も頻度が高い慢性腎炎です。
成人の慢性腎炎の30%、小児の慢性腎炎の20%以上を占めています。
日本では、1974年から学校での検尿が始まりました。そのことによって日本の小児IgA腎症患者の半数以上が学校検尿で見つかるようになってきています。学校検尿システムがない欧米諸国では過半数が肉眼的血尿(目で見てわかる血尿のこと)で発見されます。日本では早期の腎疾患の診断が可能になっているのは世界に誇ることです。
IgA腎症は、報告された当初は予後良好とされていたのですが、約15%が慢性腎不全に進行することが報告され、楽観できないことがわかりました。
IgA腎症の診断には腎生検が不可欠です。腎生検とは腎臓を背中から針で刺し、針孔に含まれる腎臓組織を詳しく観察する検査です。腎臓の糸球体にはIgAという免疫物質が沈着しており、メサンギウムという細胞の増殖が認められます。なぜIgAが糸球体に溜っていくのか?病因の根本的なところは解明されていません。
血尿だけでは腎生検をすることは普通ありませんが、早朝尿で蛋白尿が基準以上(蛋白/Cre比率で0.15以上が3か月以上持続)認められる場合は腎生検の適応になります。
小児のIgA腎症では運動制限・食事制限を行うことは普通ありません。治療薬は重症度に応じて、アンギオテンシン変換酵素阻害剤・ステロイド・免疫抑制剤が使用されます。



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