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オりオノクリニック月報
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2025年8月

2025 年夏からコロナ罹患者が増えてきました(私見です)

報道では取り上げられることは少ないですが(別に報道でジャンジャン言わなくてもいいと思いますが)、7月からコロナ感染者が増加してきている実感がありました。
現在流行中のコロナウイルスはオミクロン株から派生したニンバス株と名づけられています。ニンバスって嵐雲の意味とのことです(僕はニンバスと聞くとハリーポッターが乗る空飛ぶほうきの名前を思い出します)。ニンバスは以前のコロナ感染者と比較して重症感は少なく、普通の風邪みたいな印象です。インフルエンザに罹患したほうが、ずっと辛そうな感じがしています。

特徴的な症状は、喉が強く痛くなることです。剃刀の刃を飲んだように痛いという記載があります。剃刀の刃を飲んだような痛みだなんて想像を絶する痛みだと思いますが、そこまで痛がる人を僕は経験していません。確かに喉の痛みを訴える人は多いですが、剃刀の刃を飲んだ時の痛みだなんて・・・失礼ですが大袈裟な記載だと思っています。(人をビビらしすぎです)他の症状は、普通の感冒と共通していて、発熱・悪寒・関節痛・筋肉痛・頭痛・咳・鼻水です。一人が感染すると、数日以内に家族も感染しているので、普通の風邪以上に人への感染性は強いことは実感します。

今のところ、ニンバスに対する僕の印象は、喉が痛いのが目立つ普通の風邪といったところです。しかしながら65歳以上の人・免疫不全の状態にある人・基礎疾患(心不全・慢性肺疾患・糖尿病・がん・喘息など)は重症化するリスクがありますので、コロナの薬(パキロビット・ラゲブリオなど)を処方しています。リスクのない人でも数日間は慎重に経過をみることは必要でしょう。

自宅療養期間は、発症日を0日目とし翌日が1日目です。5日目になった時点で24時間解熱していれば自宅療養は終了です。6日目からは今まで通りにもどりましょう。人への感染性は高いので、さらなる幼稚園・学校・職場内での感染爆発を予防するために期間中は療養しておきましょう。




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